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チタンって何?どうやって見つけたの?
チタンの発見?実用化
みんながよく知っていて、よく見かける金属と言えば、“銅”に“鉄”に“アルミニウム”ですよね。銅は10円玉や銅メダル。理科の実験で使う銅線も銅でできています。鉄は学校の校庭の鉄棒や車のボディーなんかもそうですね。アルミニウムと言えば、もちろん思い出すのが1円玉。 さて、みんなよく知っている銅と鉄とアルミニウム。いったい、いつ頃からあったのでしょう?
人間が金属の銅を使い始めたのは、今から6000年以上前といわれています。鉄はそれから2000年くらいたった、今から4000年前。そんなに昔からあるんです!
ところがアルミニウムの歴史はまだ100年くらいしかたっていません。銅も鉄もアルミニウムも、元々は鉱石という石に混じっています。アルミニウムは、銅や鉄に比べ、鉱石から取り出すのが、とても難しかったので、簡単には使うことができなかったのです。
では、チタンはどうでしょう。チタンは鉱石から取り出す方法が見つかったのが1910年。でも、この方法ではほんの少ししか取れません。たくさんのチタンを手にするには、1948年まで待たなければなりません。
つまり、チタンは、まだ人間が使い始めて、50年しかたっていない、“赤ちゃん金属”なのです。それだけにチタンはいろんな可能性を持った、未来の金属と言うことができます。
そんな、未来の金属はどのようにして発見されたのでしょう?
ある日のこと、グレガーというイギリスのお坊さんが海岸の砂を調べていると、鉄とは違う、今まで見たこともない「黒い砂(鉱石)」を見つけました。今から200年以上も前の、1791年のお話です。
その4年後(1795年)、今度は、ドイツのクラプロートという科学者が、ハンガリーという国の鉱石(ルチル鉱石)が、やっぱり今までに知られていない、不思議な金属でできているということを発見しました。クラプロートは、この金属に、ギリシャ神話の中で神々と戦った勇猛な巨人族“タイタン”から名をもらい、“チタン”と名付けました。
しかし、グレガーもクラプロートも、チタンの元を見つけただけで、金属としてのチタンを取り出した訳ではありません。発見されてからも、さらに150年は使うことができなかった、不思議な金属だった
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